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人生は親が自分で決めるが、
親の死は配偶者や子が決めることが多い
死とはその瞬間ではなく、
その少し前の期間を含めていう

「あなたの親の死は何点ですか？」
そう聞かれてどう答えることができるか
それが子の人生の点数にさえなる
家族の死とはそういうものだ

生き甲斐あれば、死に甲斐あり

高齢者はその国や地域の考え方を
象徴しているように思う
日本はどうか
特に介護を必要とする高齢者の暮らしにおいては
笑顔を探さなければならないことが多い
時には見つからないことも

かつては賞賛された「寡黙に耐え忍ぶ美徳」が
今では暮らしの邪魔をする
すでに若者はそれを継承していない
結果的に不安と遠慮が入り混じった笑顔
そんな笑顔がスタンダードになるとすれば
これでいいわけがない

私の介護事業に対する情熱の原動力は
それらに対する違和感や怒りである
やり遂げるのに必要なのは、
莫大な資金や秀逸な戦略ではなく
現状のキレイゴトに躊躇せず抗う迫力だ

高齢者を敬うとはそういうことだ
私たちはそのために存在する